AI外観検査はなぜ「標準化の武器」になるのか

「標準化」とは、マニュアルを作ることだけではありません。

ISO 9001でたびたび登場するこの言葉、「標準化」には工程そのものを安定化・再現可能にすることという、より深い意味があります。とくに「検査工程」における標準化の難しさは、現場の誰もが痛感しているはずです。

外観検査こそ、最も標準化が難しい工程

なぜ外観検査は標準化が難しいのでしょうか?

理由は単純で、「人間の目と感覚」に依存しているからです。

  • 傷の深さやバリの大きさに「微妙な個人差」が出る

  • 作業者の疲労や集中力によって「見落とし」が変動する

  • 品質基準が共有されていても「解釈」が分かれる

つまり、従来の外観検査は人の感覚=曖昧さの塊なのです。

「数値化」「再現性」「記録」―AIが得意なことは、まさにISOが求めること

AIによる外観検査装置を導入すると、次のようなメリットが生まれます:

1. 欠陥判定の数値化(AIモデルとしきい値で定量評価)

2. 判定ロジックの再現性→ 同じ画像で何度判定すれば、同じ結果が得られる

3. 検査結果のログ保存

これらはすべて、ISO 9001の「是正処置」「トレーサビリティ」「継続的改善」に直結します。

IVI-360™で標準化された検査体制へ

当社の「IVI-360™」は、アルミダイカストの外観検査に特化したAI装置であり、一貫した・数値的な・記録可能な検査工程を可能にします。結果として、検査体制そのものが「標準化された工程」となり、正しく検査ができる状態をつくることが可能になります。

Shinya Kataoka

I serve as Director & Factory Manager at KYOWA CASTING (Thailand) Co., Ltd., and am the Founder & CEO of The 7th Engineering Co., Ltd. With a background in aluminum die-casting and mechanical engineering, I developed IVI-360™, an AI-powered 360-degree visual inspection system designed specifically for die-cast products.

https://ivi-360.com
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外観検査は長時間続けられる?疲労と集中力の限界